【広告・デジタルマーケティング転職:企業研究】電通デジタルについて

(1)設立背景

デジタルマーケティング領域のリーディングカンパニー

株式会社電通デジタルは2016年7月に設立されたデジタルマーケティング専門会社だ。株式会社電通を母体に主体の電通デジタルマーケティングセンター、グループ会社の電通イーマーケティングワンとネクステッジ電通の3社統合で設立された。
電通イーマーケティングワンは約200名、ネクステッジ電通は約100名、そこに他の電通の各グループも参画して、従業員数約900名の巨大企業となった。
今後はデジタルマーケティング領域のリーディングカンパニーとして、人材採用も強化中である。

電通グループ会社にもデジタル専門の会社はあったが、何故分社化したのか

元々、電通のグループ会社にデジタルマーケティング専門の会社はあったものの、電通デジタルとして分社化したのは理由がある。世の中が本格的にデジタル時代に突入し、消費者の行動領域も変わった。その変化に最適化したデジタルマーケティングを行わなければいけないというニーズが必然的に出てきたのだ。
消費者は検索しながらショッピングをし、購入したものをSNSでシェアするなど、生活者の購買様式も変わってきた。
それぞれのコンタクトポイントを含めた上で、そこに付随するシステムをどうするかなど、きちんと考えなければいけない時代に突入したのだ。マーケティング・コンバージェンス時代といって、デジタル化やテクノロジーの進化によって大きく様変わりしたマーケティング環境の中でそれぞれ個別のマーケティングスタッフとして対応しなければいけない時代が到来し、その領域を会社としてやっていくという狙いで電通デジタルが設立されたのだ。

競合会社には専門領域を深めている会社も多く、基幹システムを支える会社もあれば、データ分析に長けた会社もある。それぞれ専門性も高い。
そのように競合会社も多い中で、電通デジタルならではの優位性を挙げるとすれば、「基本的には何でもやる」という姿勢である。それは全領域をカバーできるだけの組織体制が整っているということでもあるのだ。

しかし、時には競合会社とも力を合わせながら、協業することもあり、競合することもある。そのような柔軟な体制で今、正にリーディングカンパニーとしてより組織体制を強化しているところで、採用活動にも注力している。

また、電通を母体としているので、若い人がなかなか自由にできないのではないか、などの懸念もあるが、電通デジタルの企業理念としては、若い人が自分の仕事をしながらマネジメントを学んでいくような方針でいくことを目的としている。

(2)強み

電通を母体にデジタル時代の最先端を引き継ぐ会社

電通デジタルの強みは何といっても電通が母体であるところだろう。電通ならではの良い部分を引き継ぎ、デジタル時代の最先端を引っ張っていく企業とも言える。電通は115年の歴史ある会社で平均年齢も40歳だが、電通デジタルの平均年齢は29~30歳と若い。それもこれからのデジタル時代においては強みになるポイントだ。

歴史ある広告代理店、電通は生活者視点、マーケティングコミュニケーションにおいて、常に第一線で突き詰めてきた。消費者行動やデータをとことん積み上げてきた歴史もある。そのデータに基づいたクリエイティビティこそが、電通の強みそのものなのだ。
正に、右脳と左脳をハイブリットした形で対応できるのが電通グループの優位性であるとも言える。

また、様々な情報やデータのある電通と一緒に仕事をしたいというプラットフォーマーも増加中で、自分たちがアクセスできなかったデータを開示できるのが電通であり、それが電通デジタルの強みにも繋がっているとも言えるだろう。

企業風土は、社員が口癖のように「やりきる!こだわる!突き詰める!」と実行すべきことのこだわりを持ちながら仕事をする人が多いという。更には、電通デジタルには営業という職種がない。各部門のコンサルタントが専門性を発揮しながら、戦略の部分から携わるのが特徴的だ。

(3)社内体制

時代の変化にすぐ対応する組織体制

社内体制は現在のところ、管理部門も含めて8部門ある。各部門、部門の下に事業部、事業部の下にグループがあるという体制だ。
大体1グループ、8~15名で部門長はほぼ執行役員が務めている。その体制はずっと続くものではなく、状況の変化に応じて変わるという点も、時代の変化にすぐ対応する組織体制ならではと言えるだろう。
また、部門として分けてはいるものの、良い意味でオーバーラップしながら仕事をするのが電通デジタルならではのやり方だ。創業期ということもあり、現段階では各部門の専門性や強みはどんな風に差別化するか、検討しながらより強い組織体制作りをしている最中でもある。

現在は創業期になる電通デジタル。一緒にリーディングカンパニーをつくっていくメンバーが今正に必要とされているのだ。

キャリア制度について

電通デジタルは基本的には中途採用が多いので、今までの経験を更に電通デジタルで磨いていける環境も整っている。具体的には、月に3、4回の研修やMVP会なども開催されるなど、研修や勉強会の頻度も高い。
ちなみにMVP会というのは、MVPに選ばれた案件が完成するまでの過程などを、担当者がプレゼンテーションするという勉強会だ。同時に社内の部署間で何やってるか、キャッチアップできる機会でもある。
また、電通デジタルでスペシャリティを持つ人たちが集まり、その人たちが主体となって、勉強する会なども開催されている。更には自己研鑽支援制度などもあり、例えば英語力をつけたい場合などに1年間、10万円を補助する制度などもある。

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