従来の4マス(テレビ、ラジオ、新聞、雑誌)以外にも、インターネットをはじめとしたメディアの多様化やグローバル化の進展により、メディアを軸としたビジネスはより統合されたマーケティングが求められるようになりました。4マスを専門にしてきた各社広告代理店もデジタルマーケティング領域やコンサルティング領域への進出などの動きが顕著で、さまざまな業界から人を採用するなど活躍できる場が広がってきており、転職を考えている方にとっても選択肢が多くなっています。
広告代理店の中には、より専門性を高めるために特定の事業に特化した子会社を設立することも多くなってきており、「新しい組織で自分の力を試したい」「裁量の大きな仕事を扱いたい」といった方にとっては大きなチャンス。今回はその中でも、広告代理店最大手である電通グループが2019年に設立した国内メディアエージェンシー「電通ランウェイ」をピックアップ。転職を考えている方にとって役立つ事業内容の解説や採用情報をご紹介いたします。
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【1】電通ランウェイとは?
電通ランウェイは、電通グループのメディアソリューション領域における成長戦略を加速させていくために、2019年4月1日に完全子会社として設立され、同年7月1日に営業を開始したメディアエージェンシーです。所在地は東京都港区の電通ビルの中にあり、現在の従業員数は130名ほどです。
社名には、顧客企業と電通ランウェイの双方がともに滑走路(ランウェイ)から羽ばたいていく、あるいはファッションショーでモデルたちが花道(ランウェイ)で脚光を浴びるように輝いていく、という思いが込められているそうです。
電通グループが国内のメディアエージェンシーを持つのは初めてのことでメディアソリューション領域への力を入れていることが伝わります。
【2】電通ランウェイの事業内容は?
事業内容は「メディアコミュニケーションを軸としたソリューションの提供」。あらゆる取引先にメディアを起点とした全領域ソリューションを提供・展開していくことで、クライアントのビジネス拡大と消費者が社会から受ける恩恵の拡大に貢献できる組織体を目指していくことを標榜しています。
具体的な業務内容は、クライアントのアカウント窓口担当として課題の抽出から、テレビ・新聞・WEB・雑誌・屋外看板・交通広告など、オンオフを問わないあらゆる広告コミュニケーションサービスを組み合わせて提案、実施まで行います。
【3】電通ランウェイに転職するキャリア面でのメリットは?
基本的に4マスメインとなるため大きな予算感の中で仕事ができるほか、課題抽出からプランニング、実施まで一気通貫でプロジェクトに携わることができるため、広告代理業の仕事流れを理解することでスキルや経験、実績を得やすいという点もメリットの1つです。広告効果を計測できるデータ基盤が整っているため、データ分析からのPDCAといった方面に関してもスキルを伸ばすことが可能です。
ほかにも、広告業界の第一線で活躍するさまざまな会社、人材と関わることが多くなるので、その中で得られる学びや人脈は今後のキャリア向上に大きく役立つこと間違いありません。
【4】電通ランウェイの組織や企業風土、企業文化は?
電通からの出向よりも中途入社の比率が高く、職場の空気も柔軟で風通しのいい環境。働いている人の顔が見えてそれぞれに交流があるアットホームな雰囲気。新しい挑戦やアイデアを積極的に受け入れてくれるところが魅力的といった声が多く、独自の企業風土を醸成しているといった印象が強い企業です。
【5】電通ランウェイの福利厚生やワークライフバランスは?
通勤手当や住宅手当などの各種手当や、確定拠出年金制度などの生活基盤を整える制度が揃っています。また、在籍2年以上の社員に毎年「自己申告制度」を実施しています。これは社員が自分の悩みやキャリア展望を積極的に会社に伝えることができ、希望する部署への異動や個人の課題に対して会社のサポートを受けられます。
ワークライフバランスとしては、部署にもよりますが効率よく働くことを重視しており、集中して資料を作成する場合などは在宅、議論が必要な場合は出社するなど、個人の判断でハイブリッドな働き方を推奨しています。
【6】電通ランウェイの平均年収は約600万円
デジマージョブが調査した結果、電通ランウェイの平均年収は約600万円でした。若手のアカウントプランナーが比率として多いことから、広告業界のトップ層と比べると低く見えますが役職によっては平均以上の年収が提示されることも多いので、経験やスキル次第で十分高収入を得られる企業です。
【7】電通ランウェイが求める人材像
電通ランウェイが求める人材像は、会社の行動指針でも掲げている「マルチタスク力」(営業であり、プランナーであり、バイヤーであること)、ターゲットインサイトを思慮深く捉え、マスもデジタルも関係なく「必要な時に必要なコンタクトポイントで必要な量」を提案できる「統合プランニング力」を持った方です。
もちろん、最初からすべての能力を求められるわけではありませんが、4マスのメディアプランニングやデジタルのメディアプランニングなど、上記に関連する何らかの経験や実績が中途採用では求められてきます。
「4マスを扱っていたけどデジタルメディア分野も含めてプランニングできるようになりたい」、「デジタルメディアを扱っていたけど4マスにも興味がある」、「4マスもデジタルも含めた統合プランニングはやっているけど、もっと規模の大きな案件に携わりたい」といった方にぴったりだと思います。
【8】電通ランウェイで現在募集中の採用情報
電通ランウェイは積極的な採用を行なっているため求職者の方にとっては今がチャンスです。特にメディアプランニングの経験がある方は、将来性も踏まえて採用しているケースもありますので、電通グループで働いてみたいと考えている方はまずは応募だけでも検討してみてはいかがでしょうか。
今回は、電通ランウェイの求人情報の中でも、デジマージョブがおすすめする4つの求人情報をご紹介いたします。
【8-1】電通ランウェイ_営業求人情報
電通ランウェイの営業は、クライアントの広告コミュニケーション領域における課題を抽出し、それに基づいてメディア戦略を策定することから始まります。具体的には、クライアントのニーズを深く理解し、効果的なプランニングを行うための総合プロデュース業務を担当します。このプロセスには、マーケティング業務全般にわたる営業活動や、メディア戦略の立案、調査、販促制作などが含まれ、さらに進捗管理や折衝業務も行います。案件の規模によっては、3〜5名のチームを組んで対応することもあり、さまざまな業界のクライアントに対して多様な案件を手掛けることができる魅力的なポジションです。
必須経験・スキルとしては、総合広告代理店またはデジタル専業代理店での営業またはメディアプランナーとしての経験が3年以上求められています。また、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、OOHの各領域での営業またはメディアプランナー経験も3年以上必要です。これに加えて、歓迎経験・スキルとしては、ビジネスレベルの英語力が挙げられ、国際的なクライアントとのコミュニケーションや資料作成において役立つスキルが求められます。これらの経験やスキルを活かし、広告業界でのキャリアをさらに発展させるチャンスが広がっています。
【8-2】電通ランウェイ_グローバル営業またはメディアプランナー求人情報
職務内容は、グローバルクライアントのアカウント担当窓口として、営業やマーケティング活動の提案を行い、メディアプランニングまでを一貫して担当することです。具体的には、クライアントのニーズや課題を把握し、マスおよびデジタルメディアを活用した最適な施策を考案・選定し、効果や予算、目的などさまざまな角度から提案・支援を行います。また、各種プランニングツールを活用し、媒体各局との交渉を行いながら、実施作業を進めることも含まれます。このポジションでは、クライアントとの信頼関係を築き、ビジネス戦略を策定する重要な役割を担います。
必須経験・スキルとしては、広告代理店または媒体社での営業もしくはメディアプランナーとしての経験が3年以上求められています。さらに、英語力はビジネス会話レベルが必須であり、具体的にはTOEIC800点以上のスコアを持ち、ビジネスでの英語使用経験が3年以上あることが求められます。これに加えて、歓迎される経験やスキルについては特に記載がありませんが、広告業界における知識やデジタルメディアに関する理解があれば、より有利に働く可能性があります。
【8-3】電通ランウェイ_メディアプランナー求人情報
電通ランウェイのメディアプランナーは、クライアントの多様な課題を解決するために、マスおよびデジタルメディアを駆使して最も効果的なタッチポイントでの施策を実施することにあります。具体的には、効果、予算、目的などのさまざまな角度から施策を考え、選定し、提案し、支援を行います。また、各種プランニングツールを活用しながら、メディアバイイングやリード業務を行うことも重要な役割です。さらに、クライアント側とメディア側の間で円滑な連携を図るために、高度な戦略的思考や優れたコミュニケーション能力、交渉力が求められます。将来的には、営業からメディアプランニング、バイイングまでをワンストップで対応できるマルチタスクスキルを身につけることが期待されています。
必須経験・スキルとしては、広告代理店または媒体社でのメディアプランニング経験が3年以上必要であり、これにより業界の知識や実務経験が求められます。さらに、ビジネス英語の読み書きができることが歓迎されており、国際的なコミュニケーション能力があるとより良いとされています。特に、広告業界におけるメディアプランニングの実務経験が重視されており、これによりクライアントのニーズに応じた戦略的な提案が可能となります。
【8-4】電通ランウェイ_デジタルメディアプランナー求人情報
デジタルメディアプランナーの職務内容は、統合プランニングのプロフェッショナル集団の一員として、各チームと密に連携しながら、運用型広告や予約型広告を含むデジタルメディアのプランニングや提案を行うことです。具体的には、クライアントのニーズに応じたデジタルマーケティング戦略を立案し、各種デジタル広告施策の実施を通じてキャンペーンの管理と進行を行います。また、広告効果の検証や分析を行い、マーケティング課題を抽出し、改善策を提案することも重要な役割です。さらに、運用型デジタル広告の運用や管理を行い、パフォーマンスを最大化するための一連のPDCAサイクルを実施することが求められます。
必須経験・スキルとしては、運用型デジタル広告に関する基礎知識を持ち、以下のいずれかの経験が5年以上求められます。まず、クライアントマネジメント経験があり、特に予算管理を含む経験が重要です。次に、プランニングから実行、分析、レポート作成、改善までの一連のPDCA実務経験が必要です。最後に、各種広告フォーマット(サーチ、バナー、動画、SNSなど)の取扱い経験も求められます。歓迎経験・スキルには、ビジネスレベルの英語力が含まれており、国際的なプロジェクトやクライアントとのコミュニケーションにおいて有利に働くでしょう。これらの経験とスキルを活かし、デジタルメディアプランナーとしてのキャリアを築いていくことが期待されています。
【9】電通ランウェイの面接や選考プロセスは?
職種を問わず、面接回数は基本的に3回となっており、選考プロセスの中に性格判断テストが実施されます。応募から内定までは、1ヶ月~2ヶ月程度が目安ですので逆算して転職活動をしていきましょう。中途採用では、やはり経験と実績が重視されますので面接で細かく説明できるように、開示可能である実績をまとめた資料(ポートフォリオ)があると有利です。また、広告運用だけでなく、プランニングや営業の側面も強いのでプレゼン能力やコミュニケーション能力が強く見られていることを意識して面接に挑みましょう。
【10】電通ランウェイへの転職サポートならデジマージョブへ
電通ランウェイへの転職-中途採用情報(年収や面接対策など)についてをまとめました。
デジマージョブは、電通ランウェイへの転職サポート実績が豊富です。
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