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電通、デジタル部門を分社化し、経営/ITコンサル領域も
先日お伝えしたように、電通は7月1日にデジタル関連部門を統合し分社することになりました。新会社「株式会社電通デジタル」を設立し、グループ2社(電通イーマーケティングワン、ネクステッジ電通)も合流します。ネット広告やキャンペーンだけでなく、ビッグデータ解析やIT(情報技術)を使ったプロモーション活動や経営・ITコンサルティングまで一貫して手がける体制となります。
ネット上での見込み客の発見や、実際にソーシャルメディアなどを通じて購入につなげる顧客獲得活動のほか、ビッグデータ分析、CRMまでの「カスタマージャーニーにおける統合ソリューションの提供」「顧客企業のデジタルトランスフォーメーション支援」などを請け負います。広告制作やイベント運営・などでは電通本体とも連携していきます。
電通デジタルの売上規模・従業員規模
新会社には本体の従業員約300人のほか、デジタルマーケティングエージェンシー2社と合わせて600人となるようです。立ち上げ後はITシステム、ビッグデータ解析、デジタル広告運用などの外部人材を採用して行くようです。この統合により意思決定を加速、M&Aや人材採用を活発化させ、デジタル領域の売上高を、初年度400億円程度から早期に2倍以上となる1000億円以上に増化させせるということです。
デジタル業界での熾烈な競争
スマートフォンやタブレット端末の普及によって、ビッグデータやITテクノロジーをを基盤とした、効率的なプロモーション施策に対する期待は大きくなっていて、インターネット広告費は、2015年に1兆1594億円と5年前に比べ1.5倍に増え、広告費全体に占める割合も2割を超えてきています。
デジタルマーケティング領域ではアクセンチュア・デロイト・IBMなど外資系コンサルティングファームやサイバーエージェント・オプトなどのネット専業広告代理店、グーグル・フェイスブック・ツイッターなどのプラットフォーマーと、競争は熾烈になっている。特に新たな脅威として、広告売上の9・10・11位にランキングしているデロイト・アクセンチュア・IBMなどが今後、世界的な競合となる可能性があります。
世界最高水準のマーケティングサービスを提供する。
2013年の中期計画で発表されたマーケティングコンパージェンスの進展、デジタルトランスフォーメーション、IOTによってマーケティングそのものが変わって行くということがより具現化されてきており、”WINNING IN THE DIGITAL ECONOMY”や”DATA IS FUTURE CURRENCY OF BUSINESS”といったスローガンのもと、海外比率を55%、デジタル比率を全世界(58か国で展開)で35%、目標としては売上の100%を2020年にはデジタルにする電通デジタルでは、デジタル領域のソリューションをワンストップで行う組織作りと共に、従来型の媒体活用より経営スピードを速める必要があると判断しているようです。
電通デジタルのポイント
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- フロントラインでの営業
ケースバイケースでキャンペーン中心なら電通、その中で広告運用・ITシステム関連・常態的なソリューション提供なら電通デジタルといったかたちで、それぞれの強みを活かした活動になっていくようです。
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- 電通案件の業務の機会と幅
電通の中途社員の採用率は非常に低く、狭き門ですが、電通デジタルは優秀な人材を積極採用しており、電通の業務のコアな領域を 担当することができます。報酬についても能力と成果に応じて、十分に支払われるということです。
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- 電通イージス・ネットワーク (Dentsu Aegis Network 本社:ロンドン)との密な連携
海外との仕事が圧倒的に増え、英語人材のニーズが高まっており、グローバルでの活躍チャンスが増えてきているということです。
電通デジタルへの転職のポイント
- 新しい技術と新しいアイデア新しいサービスつくりにチャレンジマーケティング専門人材の活躍の場となります。
- デジタルマーケティングサービスを統合的に提供する機能をもち、デジタルマーケティング専門人材のキャリア形成の場となります。
- 能力と成果に応じて デジタルマーケティング専門人材として適正に評価・処遇されます。
今後様々な可能性と急速な成長スピードをもつ電通デジタルにご興味をお持ちの方はデジマージョブまでご連絡下さい。弊社一同心よりお待ちしております。