【広告・デジタルマーケティング転職:企業研究】株式会社ジーニー

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株式会社ジーニーは2010年に「最先端の広告テクノロジーで顧客の収益を最大化」するというコンセプトのもとに設立されて、インターネットメディア(媒体社)向け広告収益最大化プラットフォーム「Geniee SSP」の開発・運営を軸として、ビジネス展開中にあります。

急成長中のITベンチャー企業、「アドテクノロジーで世界を変える」

今まで3年間の売り上げ成長率はなんと1,474%を記録して、第11回「デロイトトウシュトーマツ リミテッド 日本テクノロジー Fast50」で日本第4位を、第12回「デロイト アジア太平洋地域テクノロジー Fast500」でアジア第16位を受賞するという、従業員数60人以上の急成長中ベンチャー企業です。

日本でも2011年から注目され始めた、インターネットメディアバナー広告枠を1インプレッションごとに競売で売買するSSP(Supply-Side Platform)は、欧米から急速に広まり、広告収益の最大化を支援するシステムです。これに対してジーニーが開発した「Geniee SSP」は、アクセスユーザーごとに最適な広告をミリ秒単位で抽出して配信することを可能にさせました。高度なRTB(Real-Time Bidding)を実現するテクノロジーと、独自の収益最大化のアルゴリズム、そして国内・海外のアドネットワークとのアライアンスによって、質の高いサービスを提供することで、顧客から信頼され続けています。

さらに2012年にはシンガポール、2013年にはベトナムに現地法人を設立、アジア太平洋地域を中心に海外事業も拡大しつつあります。
また、2014年10月にはソフトバンクグループから出資を受けて、インターネット広告企業の世界No.1を目指して、また新たな領域に挑戦し始めました。

海外のプラットフォームと競い、グローバル市場進出が現実化

設立当初から世界レベルのビジネスを志向してきた同社は、最先端を行く米国で使われているプラットフォームを提供する企業と提携して、自社サービスと共に提供してきました。このようなグローバル展開について、代表取締役CEO工藤智昭氏は語りました。

「世界の企業と競いながら、グローバル市場進出が現実化してきました。技術的にも米国で実際使用している機能をジーニーのプラットフォームでも実装しています。ベンチマークしている海外プラットフォームと大型コンペになっても、ジーニーが勝つ場合が増えています。私達は海外の会社が相手だからといって、特に恐れることはないと思っています。ひとつずつ着実に仕事をしていけば何の問題もありません。今年は本格的に海外に進出して、海外でもシェアを伸ばす予定なので、とても楽しみにしています。」(工藤氏)

さらに同社は、米国などではすでに一般的には取り組みを、試行錯誤しながら国内でも日本の商習慣に合わせて展開しようと取り組み始めました。それらの努力により今までは2年以上進んでいると言われる米国での取り組みも、日本国内で半年で時差なく展開できるようになって来ました。

技術とビジネスの両面に置いて、優秀な人材が事業を率いているからこそ、ジーニーがSSP事業者として急成長しながら、アドテクノロジー先進国である米国と同等のサービスを展開することができたのです。

創業者の工藤氏は、早稲田大学大学院在学中にネット広告ベンチャー企業を経営して、その後もリクルート社でアドネットワーク事業を立ち上げたという実力者です。同氏と共にリクルートグループ出身のビジネスを見極める人材と、同業他社とのアライアンス力が、同社のビジネスの強力な推進力となっています。

さらに技術においては、ヨーロッパ有数のアドネットワークで豊富な経験のあるエンジニア、外資系証券会社出身エンジニア、国内でもアドネットワークやアフィリエイトネットワーク開発者など、あらゆる分野でのプロフェッショナルが集まっていて、ビジネスと技術両サイドのバランスが絶妙に回っているので、実現できたと言えるでしょう。

同社は本格的な海外進出が楽しみだと工藤氏が語っているように、大きな跳躍が期待されています。これからはIPOも視野に入れながら動いているということです。

“Ad-venture the Future ―アドテクノロジーで世界を変える―”

工藤氏は組織が拡大してもベンチャーらしさを失わず、全員がひとつとなり事業に取り組めるように、リーダー格の社員に自身のビジョンを受け継ぐ努力を惜しみません。企業のミッションも明確にしています。

工藤氏が組織を運営するために力を入れているのは、彼らが十分に能力を発揮できるように環境を整えること、そして一流の人材を集めることです。そのために固定費や間接経費を切り詰めながら、取引先や社員に還元する資金は少しでも増やすようにしています。さらに大手企業レベルで給料や福利厚生などの待遇を行いながら、世界レベルのビジネスを心がけてきました。これらは結局ビジネスの価値に繋がります。

「私は社員のために、優秀な人がどうすればさらに活躍できるか、居心地が良くなるか、自由な発想ができるか考えながら、妥協せずに環境づくりをしていくつもりです。当社では本人が楽しくてやりたいと思うことを、やってもらうようにしています。新しい企画が上がってきたら、本人がよく考えたものであれば、私が止めることはありません。転職してきた社員達は、前の会社より給料が下がった人はほぼいませんし、パフォーマンスが良い場合は、四半期ごとに昇給するようにしています。」(工藤氏)

2012年4月に中途入社した社員のインタビューを行いました。彼は既に一事業部、一部門のリーダーとして、さらに会社そのものをさらに良く変えていこうという気力と責任感に満ちていました。その姿からは入社3週目という新入社員の風貌は全く感じられませんでした。
このように工藤氏の努力に応えるように、社員も受身の姿勢ではなく、実質的に海外の舞台で戦おうとするジーニーのミッション遂行のために、ジーニーの一員として積極的に事業活動を行おうという姿勢が見られます。

上から与えられた仕組みの中にジッと収まるのではなく、自分も制度や方針設計に参加できるということは、急成長中であるベンチャー企業で世界的なビジネスを行えるという醍醐味でしょう。

「今世界はインターネットの普及により、アドテクノロジーで世界が変わりつつあります。これからもビジネス上で想像したこととは違う出来事が起こってくるでしょう。しかし失敗を恐れずにそれらを楽しみながら前に進める人材を求めています。」(工藤氏)

事業に対する前向きな姿勢で、今まで培ってきた専門性を生かしながら、ジーニーはさらに世界を舞台に羽ばたくことでしょう。

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