ユナイテッドの2つの主力事業
スマートフォンのSSPでトップ、DSPでも抜群の知名度を誇るユナイテッド株式会社は、主な業務としてRTB(Real Time Bidding=リアルタイム入札)広告事業とスマートフォンメディア事業を手がけています。
インターネットの普及により広告も多様化、エージェントも乱立する中で、優れた独自のプラットフォームを持って確実な結果を出せるユナイテッドは、業界の中でもアドバンテージを持っています。その中でRTB広告事業は、オンライン広告枠取引の際のメディア側プラットフォームSSPと、広告主側のプラットフォームDSP両方を持ち、運用効果を引き上げるトレーディングデスク機能も揃えていることが大きな特徴です。
同社はスマートフォン領域の発展をいち早くキャッチして、この市場に他社より先駆けて進出しました。その戦略が成功して、スマートフォンのSSPはトップ、DSPも抜群の知名度を誇りトップ集団の中に入っています。
広告事業の責任者を務める取締役兼執行役員の出岡英俊氏は、「広告業界は数の論理が効く世界。トップ4に入れば後続とは差が開いていく。」と語ります。これからこの位置をさらに不動のものとして、さらに上位を目指したいと考えています。
スマートフォンメディア事業でも先行しているアメリカでは、マス媒体からオンライン広告へのシフトが鮮明だといいます。「外資の消費財メーカーなど、グローバル企業が先行してオンライン広告に投資している中で、当社もナショナルクライアントの出稿が増えています」と出岡氏は語ります。RTB広告市場全体が素早く成長する中で、マスからOne to Oneへという流れは、今国内でも主流になりつつあります。この流れの中でRTB広告でナンバーワンとなることを目標に邁進しています。
SSPとDSPのプラットフォームは内製していますが、優れたエンジニア存在しているからこそ、日本最大規模のスマートフォン用プラットフォームが成長しました。この強力なエンジニア集団、そしてアドテク領域で高い知見を持つ営業部隊、さらにプラスアルファの新たなパワーを得て、ユナイテッドはさらに高い目標に向かって走り続けています。
『CocoPPa』世界で3000万DLを超えるヒット!3年間積み上げてきた実績が大きな強み
同社のもうひとつの主力事業は、スマートフォンメディア事業です。ユナイテッドといえば、グローバルで3000万DL(2014年10月現在)を超える大ヒットとなった、若い女性向けのきせかえアプリ『CocoPPa』が有名でしょう。今でもこれ以外に月に2~3本のペースで新しいアプリをリリースしています。『CocoPPa』のように安定収益化するアプリと、短期回転型で収益を上げていくアプリの、両方で展開しています。
スマートフォン時代の訪れと共に、同社も3年ほど前からこの事業に参入して、新卒入社のメンバーを中心として、自由な発想を元にアプリを作ってきました。「当社はスマートフォンアプリの仕事に特化した若いメンバーが中心となっています。既成概念がないので先入観がなく、自由に発想できることが大きなメリットです」と、メディア事業の責任者である取締役兼執行役員である手嶋浩己氏は語ります。
3年余りしか経っていないスマートフォンアプリ業界で、彼らは既にベテランとなっています。新たな市場を創造する心意気で取り組んできたメンバー達が、同業界に層を成しています。人材、技術の両面で実に最強だと言えます。
手嶋氏は語ります。「地道に3年余りやってきて実績を上げる経験値ができてきた他、キャリア各社など関連企業と築いた関係も大きな資産です」スマートフォンメディア市場全体も急速に成長する中、ユナイテッドはそれを上回るハイスピードで成長中です。同社が目指すのは、この領域でリーディングカンパニーになること。「その目標の実現度はまだ3%程度」と手島氏は語りますが、今まで培ってきた技術と人材で、大いなる跳躍が期待されています。
20代で執行役員に!組織に思い入れがあればチャンスが与えられる
ユナイテッドの社風について触れてみましょう。同社の魅力は人材を育てて、やりがいのある組織を作り、会社を発展させる姿勢そのものです。
執行役員である新藤祐介氏は、2008年に中途で入社して、1年半後の4月に執行役員となりました。「最初の1年半は本当にポンコツでした(笑)」と同氏は語りますが、ひとたび成功パターンを掴んでからは、実績と共にポジションを上げ続けた結果だといいます。「当社は、現状よりも少し背伸びしたポジションにつけることが多いです。それはプレッシャーを感じながら、その役に馴染もうと成長して、ポジションが人を育てるからです。もちろん全員にチャンスが与えられるわけではありませんが、目標にフォーカスを充てて任せられそうな人、組織に対する思いがあれば、何かのチャンスが与えられます」と新藤氏は語ります。
これからはさらに、若いメンバーに大いにチャンスが与えられるでしょう。RTB広告もスマートフォンメディアも、まだ歴史の浅いビジネス領域です。今までの既成概念がない分、新しい技術やアイディアもどんどん生まれ続けることでしょう。スタートラインは誰でも同じです。
「問題意識や野心のある人に来て欲しい」と手嶋氏は語ります。言葉数が少なくても、慣れるのに時間がかかっても構いません。「彼が入ってきてから社内の流れが変わった、という人がいました。これから入ってくる人に、組織でできることを拡張してくれるような、そんな動きを期待しています」と同氏は語りました。
社内では交流の仕組みも盛んです。例えば交流ランチというのがありますが、これは月に一度テーマを決めて、人事がメンバーをグループ構成して、そのメンバーで一緒にランチに行けば、1人1000円を支給するというものです。ランチ代も浮いて、思わぬ交流が生まれるという楽しさが魅力的です。このように人事評価や、キャリア形成のための仕組みも、様々考慮されています。
また今年は、「新規事業プロジェクト」や「イベント活性化プロジェクト」、「あたらしい働き方プロジェクト」など、6つの組織横断型プロジェクトを立ち上げました。ベンチャーらしく、メンバーは立候補による有志で構成され、さらに当事者意識で会社を創造しよう、という試みからです。このように社員参加型で会社を創り上げる仕組みも模索中です。既にアウトプットも出てきているといいます。
ユナイテッドはまだまだ進化中です。高く掲げた目標は高く、さらなる成長のために、共に跳躍する志ある人材を期待しています。