大手広告代理店の博報堂は2021年の4月にクライアントのDXを支援する横断組織「HAKUHODO DX_UNITED」をスタートしました。博報堂グループ横断型の組織であり、データ活用を通してクライアントのメディア・広告といったマーケティング施策の支援を推進します。その組織の強化のため、現在博報堂では大規模な採用計画を進めており、転職を考えている方にとってチャンスです。
HAKUHODO DX_UNITEDは大きく分けて3つの領域に分かれます。データ分析・クリエイティブ戦略などを遂行する「マーケティングDX」、メディアのプラニング、デジタル広告の運用コンサル、プロデュースなどをする「メディアDX」、そして2つを統合してクライアントの経営に入り込み全体の戦略を担う「統合プロデュース」です。
今回はHAKUHODO DX_UNITEDのなかでも、特に「メディアDX」を推進するチームの業務内容について詳しく紹介します。
Contents
【1】博報堂が考えるDX(デジタルトランスフォーメーション)とは
DX(デジタルトランスフォーメーション)は「社内の業務や戦略にクラウド、AIといったデジタルを取り入れることで組織全体や社会にまで影響を及ぼすこと」を指します。主に効率化/コストダウンを目的で用いられることも多いですが、潜在需要を発掘することで生活者の新たな生活、社会を創り出すといった価値創造型のDXがこれからの企業にとって大切であると博報堂は発信しています。
DXへの取り組みは多くの企業が未経験で、その推進に携わったことのある人材も不足しています。そこで博報堂は博報堂グループ3社を横断する組織として「HAKUHODO DX_UNITED」を発足。DXを推進したクライアントの支援に乗り出しました。
【2】博報堂「HAKUHODO DX_UNITED」とは
HAKUHODO DX_UNITEDは2021年4月に博報堂グループ内で立ち上げた、博報堂、博報堂DYメディアパートナーズ、DAC(デジタルアドバタイジングコンソーシアム)の3社を横断するカタチで発足された組織です。
クライアントのDX推進を目的とした組織で、それぞれの強みを生かしながら「DXへの踏み込み方が分からない」「DXをどう推進すべきかが分からない」といった企業に対して、経営の上流から入り込み、ナレッジと人員を提供することでDX施策を推進してききます。
【2-1】博報堂「HAKUHODO DX_UNITED」は「メディアDX」と「マーケティングDX」に分かれる
HAKUHODO DX_UNITEDはクライアントのDXを支援するために大きく分けて「マーケティングDXチーム」と「メディアDXチーム」を構築しています。
前者ではデータ分析やクリエイティブ制作などを通してマーケティングのDX化を推進します。後者では博報堂のナレッジ・ノウハウを生かしながら、広告のプラットフォーマーと連携したり、データをもとにメディアのプランを組み立てます。
この「メディアDX」チームと「マーケティングDX」チームが連携することで、DX推進の効果を最大化できることが「HAKUHODO DX_UNITED」の大きな特徴です。
【3】博報堂の「メディアDXチーム」の業務内容
メディアDXチームの業務について3つの観点から紹介します。
【3-1】博報堂の統合メディアプラニング
メディアのデータをもとにロジカルかつ科学的にメディアのプランを構築します。この際にアイディアの原点となるデータを「マーケティングDXチーム」とも連携しながら進めることになります。
【3-2】博報堂のプラットフォーマー連携
広告のプラットフォーマーと密に連携できるのは広告代理店大手の博報堂ならではの魅力です。社員にとっても、他の会社では経験できないことを学べるでしょう。
クライアントに貢献するため、マス・デジタル問わずプラットフォーマーと連携することで、より高度な機能を用いて多くのデータを収集・分析します。
【3-3】博報堂のデジタル広告運用コンサル
クライアントの運用型広告のコンサルティングが主な業務です。運用のコンサルティングだけではなく、デジタルメディアの戦略設計、提案、実行までを総合的にプロデュースすることで、マーケティング効果の最大化を目指します。
【4】博報堂「メディアDXチーム」の年収・募集要項などの転職情報
博報堂ではHAKUHODO DX_UNITEDの発足に合わせて、現在メディアDXの業務を担う人材の採用を強化しています。
どのポジションも最大年収1,500万円のハイクラス人材を募集しており、募集人数も多いということから博報堂に正社員として入社できるチャンスです。
【4-1】博報堂_グローバルITコンサルタント
グローバルITコンサルタントは社会や生活者の変化から生まれる課題解決に向けたクライアントの事業変革や計画、実行支援を行います。また、さまざまな業種におけるクライアントのデジタルやマーケティング領域を中心としたDX、顧客体験設計、サービス開発、データの高度活用を通じたマーケティング変革のビジネスコンサルティングや実行支援をするのが主な業務です。
さらに社内外の組織や企業のITコンサル、エンジニア、データサイエンティスト、マーケテイング、EC、メディア、クリエイティブ等のスタッフとの協業を通じて、プロジェクトを推進します。これらの仕事を進めるために、海外のクライアントに対峙し、海外拠点スタッフとの協業も行います。
必須項目は「デジタル領域のコンサルティング、デジタルマーケティングに関わる実務経験
」「論理的思考力、リーダーシップ、プレゼンテーション力、ファシリテーション力」「プロジェクトの目的達成に向けたマネジメントスキル、コミュニケーションスキル」のうちいずれかです。
歓迎スキルは「データ分析や現状把握からの課題設定、仮説構築スキル」「デジタル領域のコンサルティング、解決策提案力」「マーケティング領域およびテクノロジーやデジタルメディア領域への高い関心および知識」「企業のDXの実務経験」「ECやCRM領域の経験」「海外留学経験、海外ビジネス経験」のうちいずれかとなっています。
【4-2】博報堂_グローバルデジタルコンサルタント
グローバルデジタルコンサルタントは社会や生活者の変化から生まれる課題解決に向けたクライアントの事業変革や計画、実行支援を行います。またさまざまな業種におけるクライアントのデジタルやマーケティング領域を中心としたDX、顧客体験設計、サービス開発、データの高度活用を通じたマーケティング変革のビジネスコンサルティングや実行支援をする業務です。
そのために社内外の組織や企業のITコンサル、エンジニア、データサイエンティスト、マーケテイング、EC、メディア、クリエイティブ等のスタッフとの協業を通じて、プロジェクトを推進します。
必須項目は「デジタル領域のコンサルティング、デジタルマーケティングに関わる実務経験」「論理的思考力、リーダーシップ、プレゼンテーション力、ファシリテーション力」「プロジェクトの目的達成に向けたマネジメントスキル、コミュニケーションスキル」のうちいずれかです。またビジネス読み書きレベルの英語力も必須です。
歓迎スキルは「データ分析や現状把握からの課題設定、仮説構築スキル」「デジタル領域のコンサルティング、解決策提案力」「マーケティング領域およびテクノロジーやデジタルメディア領域への高い関心および知識」「企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)の実務経験」「ECやCRM領域の経験」「海外留学経験、海外ビジネス経験」のうちいずれかとなっています。
【4-3】博報堂_デジタルアカウントディレクター/パフォーマンスメディアコンサルタント
デジタルアカウントディレクター/パフォーマンスメディアコンサルタントは、直接クライアントと向き合い、デジタルメディア戦略の立案から提案、実行までを担当します。クライアントのデジタルメディアの全体プロデュースを担うポジションです。
具体的な職務内容は、クライアントのマーケティング課題の整理、デジタルメディア戦略の立案、リスティング広告・ディスプレイ広告・ソーシャル広告・メディア企画などを含んだ各施策のプラニング、デジタルメディアのパフォーマンス実績を管理し、改善に向けた分析、施策のディレクション、博報堂DYグループの各専門組織や国内外のメディア・プラットフォーマーとの協業、テレビなどのマスメディアとの連携などです。
必須経験は、デジタル専業代理店でのデジタル広告の営業経験またはコンサルタント経験、総合代理店でのデジタル広告担当の営業経験またはコンサルタント経験、デジタル広告関連会社での業務経験、事業会社でのデジタル広告担当経験、総合代理店での営業経験がある方となっています。
歓迎する経験は、ダイレクト案件のショートサイクルPDCA運用経験、クリエイティブPDCA、制作ディレクションなどの経験、競合コンペプレゼンの提案書作成経験です。歓迎スキルはYahoo!、Google、Facebook、Twitter、LINE、Amazonなど主要なデジタル広告の
特徴を理解し、クライアントに提案・実施できること、またはSEM領域、ソーシャルメディア領域など、特定のメディアに特化した運用・コンサルティングができること。さらにプラットフォーマー各社の広告アルゴリズム、管理画面に関する知識、クライアントのフロント窓口としてクライアント課題を把握、提案、報告が行えるコミュニケーション力、データ分析、課題抽出能力(Excelでの関数使用、マクロ作成、データ解析)、プレゼンテーション能力・企画書作成能力、社内外のスタッフをディレクションし、提案/運用を遂行できる能力などがある方はより活躍できます。
【5】博報堂のDX人材育成の仕組み「CoDE」
以上で紹介したように、博報堂ではHAKUHODO DX_UNITEDに合わせてDXのナレッジ、また付随するスキルを持つ人材を求めていますが、入社後の教育によってDX人材として成長できる環境も整備されています。
その環境が「CoDE(College of Datacience and Engineering)」です。CoDEではDXスキルの学び方の基本から教育がスタートします。
Pythonを使いつつ、データ、クラウド、プログラミングの使い方を体得してもらう環境を構築。その後、DXのスキルと業務経験を結び付けていき、ディレクタークラスがリーダーを務める各業務テーマのコンソーシアムごとに独り立ちできるまで教育を続けます。
CoDEのコンセプトは「自分で成長する力を育成する、安心して間違えられる場所」です。CoDE Playgroundというクラウド環境があり、セキュア下でトライできるので、間違えるリスクを恐れずにトライできるのが特徴になります。
DXを推進できる人材は今後も市場価値が高まっていくことが予想されます。博報堂の独自のノウハウを吸収しながら成長できるのは、よりスキルを伸ばしたい求職者の方にとっても価値を感じるに違いありません。
【6】博報堂の特徴的な福利厚生
では実際に博報堂に転職をするにあたって気になる博報堂の福利厚生を紹介します。
博報堂のホームページには「人が資産」という文言があります。その後に人材が「自由」かつ「主体的」に価値を生み出すと書かれています。
つまり博報堂の社風としては個々人が自分で思考をしながら、業務に臨むこと。CoDEでも「ミスを恐れずにトライできる環境がある」と書いた通り、一人ひとりが自主的に仕事に臨むことが望まれています。
そんな博報堂では「時間の意識を変える新しい働き方の推進」として、グループ全体で設けている特徴的な福利厚生があります。その背景には「生活者(※)としての発想を大事にする」という考えもあります。
※博報堂では消費者のことを「生活者」と呼んでいます。
以下の取り組みがその主な項目です。
【6-1】プラ休
「プラ休」とは、土日祝とは別に少なくとも月に1日は年次有給休暇を取得する制度です。「心身の健康と知恵の充電をすること」が主な目的です。
また「自身が生活者の目線で過ごすことで、プライベートの時間を仕事に生かすこと」も重視しています。博報堂では実際にクリエイティブを受け取る側の目線に立ち返ることも大事だと考えています。
【6-2】インターバル11
「インターバル11」とは終業から翌日の始業までを11時間空ける「インターバル」を1ヶ月に11日以上確保する制度です。例えば、21時に終業した場合、翌日は8時以降の出社を奨励しています。
【6-3】スラッシュ7
「スラッシュ7」は社内でのミーティング・打ち合わせを、原則午後7時までとする仕組みです。それ以降、会議室を使う場合は個人の研鑽などに充てます。
【6-4】サイレント10
「サイレント10」は、平日午後10時以降と土日は不要不急の連絡と返信要請を控えることです。午後10時以降は業務のことを考えないことで心身の負荷を軽減することを考えています。
これらの制度によって、博報堂では業務効率化と社員の疲弊防止に取り組んでいます。
【7】博報堂「メディアDXチーム」への応募方法は?
今回ご紹介した博報堂の「メディアDXチーム」では現在、積極的に採用中です。ご応募をお考えの方はデジマージョブまでご相談ください。広告業界に強いデジマージョブでは過去に博報堂への紹介実績が多数あります。
また、先述した「マーケティングDX」チームや、メディアDXとマーケティングDXをマネジメントする「統合プロデュース」ポジションでも積極採用中です。
ご応募いただきましたら求職者の方のスキルをチェックしたうえで、ご紹介させていただきます。博報堂のDX人材に関して興味のある方は、お気軽にデジマージョブまでお問い合わせください。