2016年Web業界の採用天気予報
リクルートワークス研究所の調査によると、2015年度上半期において、全業種を総括すると、約2社に1社は中途採用で人員を確保できておらず、2016年度の中途採用はさらに増加の見通しだ。
2015年度上半期で中途採用を実施した理由についてみてみると、70.4%の企業は「欠員補充のため」としている。
採用のための募集人員確保のため、「未経験者も採用対象とした」が41.3%、「対象年令の幅を広げた」が27.7%、「経験・スキルの基準を下げた」が22.2%となっている。
しかしながら、結果として、2015年度上半期の中途採用において人員を確保できなかった企業は46.7%とかなり高い割合となっている。
それゆえか、2016年度の中途採用の見通しについては「増える」(14.1%)の回答が「減る」(3.7%)を大きく上回っている状況だ。
WEB業界の転職状況は?
さて、WEB業界はどうなのだろうか。
情報通信業でも18.8%が2016年度の中途採用の見通しについて「増える」と回答。また、2015年度上半期の「中途採用を実施した理由」では「自社の業績の変動により人材が必要となったため」と回答したのが54.1%と全業種39.6%と比較しても非常に高い数値を出している。
まさに即戦力が非常に求められている。
「情報通信業」に限らなくとも、WEBでのサービス構築は今やどの業種でも必要なため、全業種をとおしても、WEB関連の人材は多く求められているといっていいだろう。異業種への転職についても門戸が広げられているといえる。
未経験含め転職のチャンス
また、2015年度上半期において、情報通信業で人員を確保できなかった割足は51.4%と全業種の46.7%の割合よりも高くなっている。
情報通信業でも、採用のための募集人員確保のため、「未経験者も採用対象とした」が30.5%、「対象年令の幅を広げた」が32.3%、「経験・スキルの基準を下げた」が26.8%とあり、人員確保のため一定、条件が緩められている。即戦力とまではいえない場合でも今が転職のチャンスであることは間違いない。
まとめ
しばらくこの状況は続くと見られるが、WEBサービスがすでに飽和状態で、どの企業も次の一手を模索している状況。転職に際しての必要スキルが大きく変わる日も近いかもしれない。
転職を考えているなら、売り手市場の今、挑戦してみるのはいかがだろうか。