【広告業界での転職】クリエイティブディレクターとは

(1)広告代理店のクリエイティブディレクターの仕事とは

広告制作の責任者

クリエイティブディレクターとは、広告制作プロジェクトにおいて、プランナーやデザイナー、コピーライターなどからなるクリエイティブチームを統括する責任者にあたります。

しばしば混同されますが、アートディレクターは
グラフィックデザイナーたちのクリエイティブの取りまとめが主な役割です。
ただしその業務内容は幅広く、会社や人によっては写真やイラストも受け持つ場合があります。

端的に言えば、アートディレクターは現場を、クリエイティブディレクターは現場を含むプロジェクト全体を取りまとめる役割を担っています。

(2)広告代理店のクリエイティブディレクターのやりがい

制作物を世に出す喜び

クリエイティブディレクターは、広告キャンペーンの企画・戦略立案から媒体の選択まで、広告制作プロセスの全てに関わることができます。
自らの責任の下、様々な過程を経て世の中に出した制作物を街中で目にしたとき、大きな達成感ややりがいを感じ、仕事の意義を実感できるはずです。

さらに、そうした制作物によって担当商品の売り上げが増加したり。クライアントに喜んでもらえたり。
もちろん、時には制作がスムーズにいかなかったり、クライアントから厳しい言葉をかけられたりすることもありますが、それらを乗り越えたからこそ、得られる喜びややりがいも大きくなります。

(3)広告代理店のクリエイティブディレクターの年収はどれくらい?

個人差はあるものの、1000万円以上も狙える

所属している広告代理店の規模による違いに加え、クリエイティブ職の年収は個人のスキルによるところも大きくなります。

大手広告代理店に勤務している場合や、高い知名度を獲得した場合、独立して成功した場合などには年収1000万円以上を得ることも期待できます。

年収の目安 700~1500万円

*当社調べによるもので、必ずしもこの限りではございません。

クリエイティブディレクターはクリエイティブ職の最高責任者であり、そもそも高いスキルや経験を持った人でないと務まらないポジションです。
そのため、他のクリエイティブ職と比較しても給与水準が高くなる傾向にあります。

(4)広告代理店のクリエイティブディレクターに求められるスキル

リーダーシップ、コミュニケーション能力

複数のクリエイターをまとめる立場ですので、時には厳しくチームメンバーを導いていかなくてはなりません。

また、コミュニケーション対象はデザイナーやコピーライター、カメラマン等のチームメンバーのみでなく、クライアントや社内スタッフなど多岐に渡ります。
それぞれが納得したうえで気持ちよく仕事ができるよう、雰囲気を作り出すのもクリエイティブディレクターの仕事の一つです。

この人についていこうと思わせる人間的な資質、そして相手の思いをキャッチし自らの考えを正確に発信するコミュニケーション能力が不可欠です。

マーケティングの視点

広告制作の基本として、まずはクライアントの意図を汲み取ることが必要ですが、最終的にはそれを制作物にうまく落とし込み、ターゲットに訴求するものを生み出さなければなりません。

制作チーム内のメンバーの意向を調整するのと同時に、きちんとターゲットに届くためにどのようなクリエイティブが必要であるかを判断できる、マーケティングの視点を持つことが重要です。

物事への関心

消費者の関心を引く制作物を生み出すには、世の中の流れに精通していなくてはなりません。
クリエイティブディレクターに限ったことではありませんが、広告制作に携わる者として、日ごろから幅広く物事に興味関心を持ち、様々な知識を貪欲に吸収する姿勢を持つことが大切です。

(5)広告代理店のクリエイティブディレクターになるには?

まずはクリエイティブ職での実務経験を

クリエイティブディレクターは広告制作における最高責任者ですから、まずはデザイナーやコピーライターなど、クリエイターとして実務経験を積んでスキルを磨く必要があります。

クリエイティブディレクターを目指すためには、まずはプロジェクトの一員であるクリエイターとして実績を積むことが先決です。

クリエイティブディレクターに必要な資格

クリエイティブディレクターを目指すために、何か特定の資格が必要となるわけではありません。

ただし、例えばデザイナーならIllustratorやPhotoshopなどの専門的なツールを使いこなす能力や、その分野に対する深い理解は強みとなります。

また、広告業界でもWeb系に対する知識やスキルは重宝されます。
例えばプログラミングのスキルは、身につけておいて損のないスキルの一つと言えるでしょう。

(6)広告代理店のクリエイティブディレクターのキャリアパス

(クリエイティブ)プロデューサーを目指す

クリエイティブディレクターの次のキャリアステップとして考えられるのが、(クリエイティブ)プロデューサーです。

(クリエイティブ)プロデューサーは広告制作現場におけるキャリアパスの最終地点と言えます。
クリエイティブディレクターよりさらに上の階層であり、マネジメント要素が強まるため、現場に携わりたいという考えからあえて(クリエイティブ)プロデューサーを目指さず、クリエイティブディレクターとして活躍し続ける人もいます。

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