9割の人が副業に関心。パラレルキャリアという新しい働き方って?

パラレルキャリアとは?

最近、「パラレルキャリア」という言葉を目にする機会が増えてきた。文字通り受け取ると、「複数のキャリアを並行して積み上げていく」ということになる。昨年、「ダイヤモンド書籍オンライン」に法政大学の石山教授が寄稿した、「誰でも始められるパラレルキャリア」が平易でわかりやすく「本業×社会活動」と表現しているのだが、元の考え方は、あのドラッカー先生が「明日を支配するもの」で提言したものとのこと。

「オン・オフの充実」「副業」「アントレプレナー」など、これまでも時代ごとに似て非なる考え方が話題になったことがあり、「またその手の話か」…と斜に構えてしまいそうになるが、「パラレルキャリア」には、従来の副業などとは違うポジティブなニュアンスが含まれているようにみえる。

収入の補填といった意味合いが濃いこれまでの副業とは違い、「個別性があり」「自発的な」「キャリア」であること。
「こうしなければパラレルキャリアとはいえない」というようなマニュアルや特定のノウハウがあるものではないこと。そしてもうひとつ、大きいのは、今までと比べて新しい働き方を受け入れる土壌が格段にできていることである。

以前、社員の副業を認めると発表したロート製薬が話題となったが、今後同様の企業は増えてくるだろう。

まずは自発的にはじめよう

副業を始めようとなると、「どうやって始めたらいいかわからない」「本業が忙しくて余裕がない」などと動けない人も多いが、ボランティアから始めようと思えば、パラレルキャリア支援サイト「もんじゅ」のようにNGOやNPOの情報提供を行っているサイトもある。有志で勉強会やイベントをやってみようと思い立ったら、FacebookやLINE@などを活用すれば仲間も集められる。自発的に「まずはやってみよう」と思ったときに、始められる環境があるのが、今までとの大きな違いだろう。

現在の会社では実現しにくいキャリアを、別な形で始めてみる。
副業や何らかの社会活動で得られた知見を本業にフィードバックし、本業での経験をもうひとつのキャリアに活かすなど、いい循環ができるようにする。新しい働き方がしやすい社会になろうとしている今、自分にとってのもうひとつのキャリアについて、考えてみてはどうだろうか。

「2枚めの名刺」で、今まで会えなかった人に会えるだけでも、刺激的で楽しいのではないだろうか。
堅苦しく考えず、身の丈にあったやり方でスタートすればいいのが、「パラレルキャリア」なのである。

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