広告業界で外資系企業に転職するには?求められるスキルや経験・選考対策を解説

広告業界で外資系企業への転職を検討する方が、当社にご相談いただく求職者様の中でも増えてきています。外資系企業の年収はどの程度なのか?高い英語力が求められるのか?どのようなスキル・経験が求められるのか?など、気になるポイントを解説します。

広告業界の外資系企業とは

まず「外資系企業」の一般的な定義は「海外企業の100%子会社、日本法人」または「海外企業と日系企業が共同出資した会社」です。
広告業界では主に以下のような会社があります。

・広告代理店
・コンサルティングファーム(マーケティング部門)
・広告プラットフォーム
・マーケティングツールベンダー

広告代理店

広告代理店ではコロナ禍のなかデジタル広告が引き続き大きく成長しており、デジタルマーケティング・DX領域の人材の需要が高まっています。売上世界ランキングの上位企業については以下の記事でまとめています。

コンサルティングファーム(デジタルマーケティング部門)

コンサルティングファームでも広告・マーケティング領域を強化する企業が増加しており、特にデジタルマーケティング・DXの領域では採用が活発化しています。
コンサルティングファームではDX戦略・マーケティング戦略の策定から施策立案、各種ツールの導入支援、実行・検証まで様々なフェーズで支援を行っており、各フェーズで必要になる営業、コンサルタント、プロデューサー/ディレクター、ストラテジスト/プランナーの求人があります。

広告プラットフォーム

Google、Facebook、Amazon、Twitter 等のメディア側のメガプラットフォームや、DSP・SSP等の各種広告配信プラットフォームが該当します。広告配信プラットフォームの領域では、近年のApple、Googleの3rd Party Cookieへの規制強化が進むなか、今後の計測・ターゲティング技術がどのように変化していくかが未だ流動的であり、今後大きな変化が予想されます。

マーケティングツールベンダー

マーケティング関連のCDP、DMP、MA、CRM、AI、BI等のツール/システムの需要が拡大しており、各ベンダーが採用を強化しています。主にツールを導入するための営業、コンサルタントのポジションの採用が多くなっています。

外資系企業の特徴

外資系企業と日系企業では、企業文化や人事制度などが大きく異なる傾向があります。

クライアントも外資系企業

外資系の広告代理店・コンサルティングファームでは、クライアントにも外資系企業が多い傾向があります。それ故に、スキル・知識として語学力(英語力)・グローバルのマーケティング知識が求められることになります。これについては後述します。

中途採用・成果主義

外資系企業では、新卒採用は行わず中途採用で即戦力の人材を採用する企業が多い傾向があります。人事制度でもいわゆる年功序列ではなく成果主義で年俸が決定される企業が多いです。日系企業のように年次に沿って安定的に昇給することは期待できないかもしれませんが、自身の成果によってインセンティブや昇給が期待できるのは大きなメリットでしょう。

より主体性・積極性が求められる

成果主義であることもあり、外資系企業では年齢やポジションに関わらず積極的な行動や発言が求められます。逆に、指示待ち・受け身の姿勢では積極性が無いと見なされてしまう可能性もあります。この点は、日系企業で長く勤めていて「空気を読む」ことを重視することに慣れてしまっている場合には注意が必要かもしれません。

広告業界の外資系企業の年収

外資系企業では一般に年収帯が高い傾向がありますが、広告業界においても同様です。中途採用で即戦力の人材を採用していること、ある程度の語学力が求められることから、採用の難易度が高いことが背景にあります。このことから、日系企業と同程度のポジションであれば、外資系企業では年収が1.2~1.5倍ほど高いことが多いです。

外資系企業に転職するために必要なスキル・経験

広告業界の外資系企業に求められるスキル・経験は、主に以下があります。
・広告・マーケティングの知識・実務経験
・グローバルの広告・マーケティングの知識
・英語力

広告・マーケティングの知識・実務経験

即戦力としての活躍を期待される場合が多いので、広告・マーケティング領域の知識・実務経験は必須です。「3年以上」の実務経験を求める場合が多く、未経験や2年以下の経験で採用されるケースはほとんどありません。マネジメントポジションでは当然ピープルマネジメントの経験が求められます。

グローバルの広告・マーケティングの知識

クライアント企業も外資系企業・グローバル企業であることが多いため、グローバルの広告・マーケティングの知識が求められます。海外のマーケティング事例や、グローバル企業のブランディング、各地域でのローカライズの事例などを知識として持っておくことが重要になります。ただし、企業/ポジションによってはグローバル企業との取引が少なく、この点はそこまで求められない場合もあります。

英語力

求められる英語力は、企業/ポジションにより大きく異なります。担当する取引先企業が外資系企業の場合はもちろん、マーケティング担当やマネジメントレイヤーの場合は本社とのビデオカンファレンスやレポートなどが多く、高いビジネス英語力が求められることが多いです。しかし、企業/ポジションによっては日本人のみでのやり取りとなる場合もあり、そこまで高い英語力が求められず、英文メールのやり取り・日常会話程度でよい場合もあります。
外資系企業への転職では、TOEIC 850点以上であれば有利になってきます。ただし、企業/ポジションによって、候補者のスキル・経験に応じて英語力不問で採用されるケースもあります。

外資系企業の選考対策

外資系企業は日系企業とは選考の基準も方法も異なるため、それに応じた選考対策が必要となります。

英語のレジュメ(職務経歴書)の書き方

外資系企業では即戦力としての活躍が求められるため、これまでの経験と成果を職務経歴書で十分にアピールすることが重要です。担当したクライアントやプロジェクト、スキルや資格を簡潔に分かりやすく記載する必要があります。実績を分かりやすく数字で示すこと・箇条書きで要点を端的に記載すること、など英語のレジュメならではの工夫も必要になります。このレジュメの内容が選考結果を左右することもありますので、外資系企業への転職支援を得意とする転職エージェントと一緒にしっかりと対策するとよいでしょう。
デジマージョブでは、レジュメの翻訳サービスなどで外資系企業の選考対策をしっかりとサポートいたします。

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外資系企業の面接のポイント

外資系企業の面接では、これまでの経験や成果、応募企業への志望動機や転職理由などの一般的な質問に対して分かりやすく回答することが重要です。基礎的な英語力を身に着けておくことはもちろん、経歴や成果を説明するための英語については、しっかりと準備しておく必要があります。

リファレンスチェックについて

外資系企業では、選考においてリファレンスチェックが行われることが多くあります。リファレンスチェックとは、応募者の前職の勤務先の上司・同僚・取引先に対して、応募者のスキル・経験・実績などを問い合わせて確認するというものです。外資系企業への転職を検討している方は、普段から周囲の方とコミュニケーションを取り、自身のことを正しく評価してくれる信頼できる人を挙げられるようにしておきましょう。

まとめ:広告業界で外資系企業に転職するには

広告業界で外資系企業に転職するには、以下のポイントが重要です。

・広告・マーケティングの知識・実務経験
・グローバルマーケティングの知識
・英語力
・選考対策(レジュメ、面接対策)

デジマージョブでは、広告業界の外資系企業への紹介実績が多数あります。各企業で現在募集中の求人、募集の詳細や背景、外資系企業ならではの選考・面接対策もお伝えできますので、外資系企業への転職をお考えの方はぜひご連絡ください。あなたの転職をしっかりとサポートさせて頂きます。

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