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(1)メディアレップの仕事とは
広告主と媒体社のパイプ役
メディアレップは広告主と媒体社の間を取り持つ業種で、自社がwebメディア上に持っている広告枠を広告主や広告代理店へ販売します。広告主との距離が近い一般的な広告代理店と比較して、媒体社側との距離が近いのが特徴です。
メディアレップの仕事は広告枠の販売にとどまらず、広告主の広告効果、そして媒体収益の最大化を目指し、ニーズや予算などそれぞれの広告主の状況に応じた広告企画の提案や、既存コンテンツのデジタル化サポートなどを行う場合もあります。デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)やサイバー・コミュニケーションズ(CCI)などの大手メディアレップでは、業態の拡大に伴って広告代理店やアドテク企業としての側面を持つに至っています。
いまやデジタル広告領域に欠かせない存在
発展を続けるデジタル領域には多種多様なメディアが存在しており、広告代理店がこれらを網羅的に把握することはもはや難しい状況となっています。そこで必要とされるのがメディアレップの存在です。
また媒体社にとって広告枠の販売や広告企画を一括して行うことは大きな負担であり、せっかくの広告枠を活用できていないケースもありました。卸売問屋としてこのような在庫の販売を請け負うのがメディアレップです。
(2)メディアレップの職種
先述のようにメディアレップ大手では様々な領域へ業務拡大中のため、職種に関わらず幅広い業務を経験できる可能性があります。ここでは例として代表的な職種とその職務内容をご紹介します。また比較的若手の多い業界のため、管理職へのキャリアアップも目指しやすいといえるでしょう。
メディアコンサルタント
媒体収益の最大化のため、広告会社に向けた広告枠の販売を行う職種です。
メディアプランナー
広告効果の最大化のため、広告代理店や広告主に対して広告枠の販売・広告企画の提案などを行う職種です。媒体社側の担当と広告代理店側の担当が分かれている場合もあります。
データコンサルタント
webメディア上に蓄積された大量のデータを運用し、テクノロジーサービスを販売する職種です。
(3)求められるスキルや経験
デジタル広告に関する知識や関心
webメディア上の広告枠を扱う仕事ですので、デジタル広告関連の経験を活かせます。企業によってはそうした経験を必須条件に定めている場合もあるようです。経験はもちろんですが、関心を持って学び続ける姿勢も大切です。
営業経験
広告主への広告企画提案、媒体社への広告管理に関するソリューション提供などコミュニケーション機会の多い仕事のため、デジタル領域に関わらず、営業経験は歓迎されます。
(4)メディアレップのこれから
大手メディアレップはすでに広範にわたって事業を展開しており、今後も扱う領域の拡張が予想されます。近年のテクノロジーの発展に伴って、従来の広告枠販売にとどまらない多様な役割を求められるようになってきたためです。テクノロジーの発達に対応したソリューションを打ち出すことはもちろん、テクノロジーを通じて得られる大量のデータの活用も重要であり、メディアレップは今後も新たな領域への進出が見込まれる、活気のある業種です。
中でも日本最大級のメディアレップであるDACやCCIはそれぞれノウハウやリソースに富む、独自のビジネスモデルを掲げるなどの強みを持っており、今後さらなる成長が期待されています。弊社ではこれらの企業への転職支援も行っております。