SWOT分析とは?
SWOT分析は企業を取り巻く外部環境と、企業内部の状況(内部環境)を合わせて分析するフレームワークです。外部環境の変化のうち、自社にとって好影響を及ぼすものを「機会(Opportunity)」として捉え、悪影響を及ぼすものを「脅威(Threat)」として捉えます。自社内部についても同様に、業績に好影響を及ぼすものを「強み(Strength)」、悪影響を及ぼすものを「弱み(Weakness)」として捉えます。これらの分析結果から企業の事業戦略を導き出すフレームワークです。
SWOT分析の手順
SWOT分析は非常によく利用されるフレームワークです。しかし、進め方を間違えてしまうと、分析にかけた労力に対して十分な成果が得られないという状態になってしまうため、注意が必要です。
外部環境分析
まず、外部環境分析から進めます。外部環境分析には「PEST分析」や「ファイブフォース分析」等のフレームワークを活用し、企業を取り巻く政治や経済、社会や市場の変化を洗い出し、それを「機会」と「脅威」に分けていきます。外部環境の変化は、一つの事象であっても捉え方によって「機会」にも「脅威」にもなります。そのため、「機会」と「脅威」のどちらにもその事象を記載することもあります。
内部環境分析
続いて内部環境分析を行います。内部環境分析では、自社の持つ経営資産について「強み」「弱み」に分類していきます。ここで注意すべきことは、「今まで○○の事業に取り組んできた」というような主観的な分析を行うのではなく、客観的なデータや事実を取り上げるようにします。
クロスSWOT分析
SWOT分析は、「強み」と「弱み」、「機会」と「脅威」を洗い出して終わりではありません。洗い出したこれらの「強み」と「弱み」、「機会」と「脅威」をそれぞれ掛け合わせて、自社がとるべき戦略を導き出していく必要があります。それが「クロスSWOT分析」です。クロスSWOT分析では以下のような分析を行います。
①「強み」×「機会」 ⇒ 強みを活かして機会をとらえるための方策
②「強み」×「脅威」 ⇒ 強みを活かして脅威を機会に変える差別化
③「弱み」×「機会」 ⇒ 弱みを補強して機会をとらえるための方策
④「弱み」×「脅威」 ⇒ 弱みから最悪のシナリオを避けるための方策
これらの中でも特に①の「強み」×「機会」が重要です。自社の強みを活かして市場のシェアを拡大していくことは、ビジネス上最も優先される戦略だからです。
まとめ
SWOT分析は、企業の戦略策定にあたってよく利用されるフレームワークですが、「強み」と「弱み」、「機会」と「脅威」の各項目を洗い出すところまでで終わりがちです。これら洗い出した「強み」と「弱み」、「機会」と「脅威」からどんなことができるのか、クロスSWOT分析を使って検討していくことが重要なのです。
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